オンプレミスかクラウドか

中小企業ならオンプレミスで十分

早速専門用語が出てきました。

オンプレミスとは、クラウドという言葉が出てきたために対語として用意された言葉で、ちょっと前までは「クラサバ(クライアントサーバー)」と呼ばれていたものです。

厳密にはもう少し説明が続くのですが、クラサバとクラウドだと響きが似てるのでわざわざオンプレミスなんてめんどくさい言葉にしたんだろうなと【ぎるます】は思っています。

要は、自社でデータサーバーを持って、そこに端末をつないでシステムを運用する方式のことです。

クラサバ・・・もとい、オンプレミスの導入をするには、今まではハードウェアをいろいろ購入しなくちゃいけなくて、イニシャルコストが高くなりやすいという欠点があったけれども、最近はパソコンがずいぶん安くなってきたので、オンプレミスでもイニシャルコストが抑えやすくなりました。

じゃあクラウドはどうなんだ・・・最初安くても後から火の車

でも、あっちでもこっちでもクラウドクラウド言うようになってきてるし、めちゃめちゃ便利に使えるとも聞いてるけどクラウドはどうなのかと。実は使えるんじゃないのかと。

そんなご意見をかなり頂いているので、便利なもんなんですかねと調べてみたら・・・あらびっくり。

導入時は0円とかいってるサービスがかなりあるんですけど、無料期間が過ぎたらクラウドサーバーの維持代金が月に安くても数千円かかりますし、データーベースの保持にかかる代金だけでも数千~数万円/月にかかるのが普通なんだとか。

もうね、結局ランニングコスト合計でいくらになるんですかっていう話ですよ。

システムのランニングコストって、使っても使わなくてもかかるんですよね。極力小さくしとかないとどんな便利なものでも中小企業では使い切れないでしょう?海外に支店とかいっぱいあって、めちゃめちゃ儲かってる会社なら別ですけど。

レストランのPOSレジシステムみたいなものならサービスによっては低価格導入できるものもあるけれど、現行で中小企業のオーダー情報管理システムの運用に耐えるクラウド環境でコストが合うものはほとんどないのが現実です。

もうね、レンタルサーバー会社儲けさすだけやんって感じです。

これで、中小企業にクラウドを勧めてくる意味が分からない。

Microsoft Azure(Microsft社のクラウド用データベース)とか、最小構成でも月2~5万円くらい使用料がかかります。

これにね、システム本体の開発コストと保守料のせたら、月10万円以上はいきます。最小規模を想定していてコレですよ?従業員10人くらいの会社で月平均10万円システム維持費用かかりますとか、ちょっと厳しくないですか?

中小企業でシステム開発するのに、最近はやりのノーコードツールとかでは現実ムリですし、ましてやクラウドで運用するなどというのは、どれだけ予算があってもできることではありません。

なので、中小企業のシステム開発の現実は、クライアントサーバーシステムでデータベースを運用する形が最も地に足を付けた手法だと言えるでしょう。

クラウド勧めてくるベンダーとかマジであり得んです。

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